ほぼ1年でノートパソコン市場のシェアを60%もかっさらったあの,会社だからこそ,次にも期待は広がっている。とどまることがいいことと思い続ける各社を横目に,明らかに未来を作っていく自信と勇気に満ちている,あの,会社は。
ウインドウズワールドエキスポ/東京99で,昨年に引き続き,ソニー社パーソナルITネットワークカンパニーの安藤国威氏が講演を行った。昨年C1を発表した場であることで注目されたが,大きな発表はなし。しかし,ソニーはPC・AV・通信の融合をはかる中でPDAもやるべき方向として,それをiLINKやメモリスティックで繋ぐ考えを示した。また,携帯型MP3プレーヤーも,SDMIの決定を受けて発売をにおわせた。ネットワーク時代に強いリーダーシップをとるのがソニーとし,最後に「do you dream in Sony?」という新キャッチフレーズを紹介し,講演を終えた。
ソニーがPDAを作ったら,ソニーがMP3プレーヤーを作ったら,ということで,なかなか話題を振りまく公演だった,と思われる。かつてウォークマンを開発した会社が,MP3プレーヤーをとなればいかなるものが出されるのか,期待は膨らむ。例えば犬をくっつけるとかね :-D 。そうか,PDAに犬は役立たないのかな,役立たないな,きっと。
バイオノート505やCIも購買欲をそそるものだが,デスクトップのバイオRシリーズも他社パソコンとは一線どころか二線も三線も画している。テレビをバイオRで録画しとけばオンデマンドで見られる,早起こりや巻き戻しも一瞬,画質も劣化しないといいことずくめで,ビデオは要らなくなる。これはベータビデオでの敗戦の復讐か? :-P と勘ぐってしまうが,確かにそこにはきちんと未来を見据えているのが感じられるのだ。
|